まだ、青く。
「確かにもう期末テストまで3週間だからね。そろそろ勉強に本腰を入れないとよね」


そっか。

もうそんな時期か...。

とはいっても3週間前から徹夜で勉強するとか偉すぎる。

私なんて2週間前、いや、10日前くらいにならないと試験範囲の確認さえもしないのに...。

だがしかし、

強者は目の前にいた。


「オレなんて3日前にようやく範囲知って1日で暗記すんだぜ。すごいだろ?」

「それ自慢になりませんよ」

「トミーの言う通り」

「うんうん」

「そのやり方で赤点2、3こしか無いんだから誉めてくれよ~」

「誉めるに値しない。ってか、次期部長にもなろう人が赤点とか有り得ないから。今回赤点あったら凪くんに部長やってもらうから!」

「ええ?!」


当たり前でしょ、といつものように兆くんがげんこつを1発喰らわされたところで、千先輩がパンッと両手を叩いた。


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