ややぽちゃ姫と3人の王子様



 涙声と共に抱き着かれ

 この状況理解に、
 脳が高速回転を始めたけれど。



「お葬式の時は、
 望愛ちゃんの顔を叩いちゃって、ごめんね」


 強く抱きしめられ。



「ずっと、謝りたかったんだよ」


 涙と共に流れる鼻水をすすりながら

「ごめんね。本当に、ごめんね」と、
 星羅さんに、何度も何度も謝られたから

 私まで、涙が止まらなくなっちゃった。





「星羅さんが謝る必要んなてなくて……
 私がお兄ちゃんを……
 家から追い出しちゃったから……」


「望愛ちゃんのせいじゃないよ」


「そんなこと……」


「譲君に会えなくなっちゃった悲しみを……
 望愛ちゃんにぶつけちゃって……」

「っうぅ……」

「望愛ちゃんだって、
 お兄ちゃんがいなくなって、辛かったのにね」

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