ややぽちゃ姫と3人の王子様



 星羅さんの、声も体温もあったかい。


「望愛ちゃんは悪くないんだよ」と、
 星羅さんに強く抱きしめられ

 私の心が癒されていく。





 信じられない。

 星羅さんが、
 私を許してくれていたなんて……





「望愛ちゃんに、見て欲しいものがあるんだ」


 抱きしめていた腕を、ほどいた星羅さんは。


「譲君の遺品って言ったら、聞こえが悪いよね?
 残してくれた宝物、
 ずっと望愛ちゃんに見せたいって思ってたの」


 涙を拭きながら、私にニコっ。


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