狙われてますっ!
 しばらく俯いていた輝美は言った。

「冬の花火か。
 浴衣は着れないわね」

「……いやあの、寒いですよ」
と汐音は言いながら、行ってくれる気になったみたいでよかった、と思っていた。



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