竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
(あれ、ほっぺ?)

 拍子抜けしてぱちっと目を開けるとジェラールと目が合う。

「唇にすると行かせたくなくなる。それとも、そちらのほうがいいか?」

 ミレイナの心を見透かしたかのようなからかいを帯びた口調に、かあっと気恥ずかしさが込み上げる。

「いえ、頬がいいです!」
「そうか。頬がいいのか」

 楽しげなジェラールは、今度はミレイナの反対側の頬にもキスをしたのだった。
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