突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「やっぱり…有が一番格好いい?」


純大は少しこっちを睨むように言った。


え?有…?なんで。

私にとっては、むしろジュンちゃんが一番…


「…ごめん、なんでもない。」


そう言うとまた背中を向けて、歩きだした。


(ま、待って…行っちゃう。)


「きゃっ!」


追いかけることに必至で
段差に足をとられて、バランスを崩した。



あ、落ちる…



「なっ!」



ガシッ


硬い体の感触。


「あぶね…。」


思わずつむった目を開けると
背中側から純大に抱き留められていた。
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