突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
無事に番組の撮影が終了して、三人が出てきた。


有の衣装はまさに彼の身体にピッタリで
すごくよく似合っていた。


もし、及川さんが衣装を盗んで、この衣装を用意していたとしたら…


でもそれじゃあ
メリットがないよね。


考えても頭が痛くなるだけだった。


「昨日はさ、残念だったね。バカな弟が鼻血なんか出して…。」


有は何も知らずにいつものようにふざけて
私の肩に乗っかってくる。


「タメだろ!なんだよ。弟って!」

「恋愛、セックスにおいて、全てが格下だからねー」


相変わらず仲が良いというか
なんというか…


純大をあしらった有が、
女の子を口説くように耳元で囁く。


「やっぱり俺にすれば?もっと気持ちよくさせてあげるのに。」



本当うざい…



「ちょ…」

「うわー、やっぱり似合ってるなー」


有を振り払おうとした瞬間
またあの声がした。
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