突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
お金のため、お金のため…

こわくない、こわくない…

こんなの人間が作ったもの…



なるべく見ないように、
怖いということを考えないように
ただただその暗い道を進んだ。


「大丈夫?ひまりちゃん、ごめんね。無理矢理…」

「ひっ!」


だけど、結局話しかけてくれた純大にまで驚いてしまう有り様だった。


「ひまり、そんなに怖いの?抱きしめてあげようか?」

「うるさいなっ!大丈夫だもん。きゃっ!」


手を広げる有を交わそうとした瞬間、

突然何かが落ちたような音に驚いて、
何かにしがみついた。


顔を上げると純大だった。


「ご、ごめんなさい。」

「大丈夫?手繋いでてあげるよ。」


純大は子供の手を取るようにさっとひまりの手を取った。


(今日もあったかい。)


その温もりに怖さが和らいでいくような気がした。


「なんだよ…ジュンちゃんはいいわけ?」

「有、あんまからかうなよ。」


蓮兄にたしなめられた有は
ちょっとつまらなそうに、口をとんがらがせた。
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