突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひま~飲んでないじゃぁ~ん。」


純大がトイレに立つと
酔っ払った有がドサッと肩にかぶさってきた。


お酒で増したのか
香水の香りにくらくらする。


ほんと女の子大好きでしょ。
慣れてるもん。


「ひま…」


私の肩を抱いたまま
そっと耳元で囁く。


「飲み過ぎ!もうっ、は…離れて!」


有を引きはがすとヒクっと喉を慣らして
どっかへ行ってしまった。

煙草かな。


はぁ…
ほんと心臓がもたない。


こうして一緒にいるのが申し訳ないくらい
三人は格好よくて…。


幼なじみのコタとか施設の男子達と全然違う。


ドキドキしちゃうし、緊張がずっと抜けないんだ。
< 88 / 286 >

この作品をシェア

pagetop