突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「そろそろ帰ろうよ。」


あっという間に
日付が変わってた。


蓮はさらにハイテンションになってて
美声で歌いまくってるし、


純大は最後まで食べ続けてる。


有なんかもう寝ちゃってる。


「もー有、起きてよ。」


かるく揺すると起きたのか
体勢を変えて、膝の横に身体を寄せてきた。


柔らかな猫っ毛が指に触れる。


「杏奈…。」

「ひまりだよ…。」

「ごめん…。」


有はそう言うと、私の指をそっと掴んで
また目を閉じた。
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