SNSストーカー
あぁ。


俺の可愛いなっちゃん。


機嫌を直してくれないかな。


それで、一緒のカレーを食べようよ。


もう1度なっちゃんの家に行こうとした、その時だった。


ひょろりとした優男がなっちゃんの家に近づいていくのが見えて、俺は身を隠した。


男はひどく焦っている様子で玄関のチャイムを鳴らしている。


でも、なっちゃんが玄関を開けるわけがない。


これから俺となっちゃんの2人で楽しい時間を過ごすんだから、よそ者を入れるわけがない。


なのに……。


なっちゃんが玄関から飛び出してくるのを見た。


そして男に抱きつくところも。


男はなっちゃんに話しかけて、なっちゃんは大人しく家に入っていく。


俺は呆然としてその光景を見つめていた。


なんだ今のは?


どういうことだ?


あの男は誰だ?


どうして俺以外の男を家に入れるんだ?


次々と疑問が溢れだしてきて止まらない。
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