SNSストーカー
全身から嫌な汗が噴出してきて、今にも倒れてしまいそうだ。


俺は荒い呼吸を繰り返しながらスマホを操作した。


なっちゃんのインツタを表示させてコメントを残す。


《どうして玄関を開けてくれないんだ》


《カレー、俺と一緒に食べるんだろ?》


《一緒にいる男は誰だ!?》


もうなりふり構っていられなかった。


俺となっちゃんの関係はこれでバレてしまっただろう。


でもそんなことは関係なかった。


「なんでだ。どうして返事をしない!?」


俺は何度も地面を蹴りつけた。


返事をしないなっちゃんが悪いんだ。


《返事をしろ!》


俺を家に上げないなっちゃんが悪いんだ。


《お前の住所を晒すぞ!》


俺以外の男を家に上げるなっちゃんが悪いんだ。


《許さないからな!》
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