カフェ黒猫の秘密
シュウがテーブルにコーヒーを置くと、ナツメが「久々だから特別に」とチーズケーキを持ってきてくれた。コーヒーのほろ苦い香りとチーズケーキの甘い香りが漂う。

三人は椅子に座り、最初はコーヒーやケーキをただ楽しんでいた。しかし、トモヤが「そろそろ始めようぜ」と言うと穏やかな雰囲気がガラリと変わる。

カフェはまるで、探偵が事件の真相を解いていくかのようなミステリアスな空気に包まれていく。その空気を楽しみつつ、シュウは口を開いた。

「今日はどんな事件について話す?」

三人は共通してミステリーが大好きだ。そして、過去に実際に起きた事件について調べるもの好きである。三人はたまにこうして事件について話をするのだ。

「う〜んと……あっ!そういえば俺、最近ある本を買ったんだよね。殺人犯が完全犯罪を実行してそれをネタに書いた本」

トモヤがそう言うと、「殺人犯が書いたミステリーってこと?」とナツメが興味を示す。シュウは「それはアモックという本だな」と言い、事件の内容を話した。
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