◇君恋◇

約束




『嫌~!!』



部屋に私の叫び声が響く。



「何だよ…言い出たのはお前だろ?」

「だって…」



確かに言ったのはうちだよ?

だけどねだからと言って



『いきなり服を脱がせないで~!!』



部屋に着くなり服を脱がせる人がいますか?

私にも心の準備ってものが…

嫌まず服を脱がせるのはおかしいだろ~!!



ベッドに押し倒された私は必死にもがいたけど

所詮は女子、男子の力に勝てるわけがない。



「ほら暴れるな!」

「嫌!」

「往生際が悪いぞ!」

「嫌って言ったら嫌~!」



我ながらにガキだなってわかるけど

やっぱり恥ずかしいのは嫌。

それにまだ早い!

そう、うちには早すぎる!



「もうしょうがねぇな」



龍也は頭をかきながら私の上半身を起こさせた。



ようやく諦めたのかと思ったら

龍也は私の顔を引き寄せ



『ふっ…』



いきなりキスをしてきた。





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