イジメ返し―連鎖する復讐―
「ん……?」

目を開けると、首に痛みが走った。

手で触れて確認しようとしたものの、身動きが取れない。

「なにこれ……。何なの!?」

3畳ほどの小さな部屋のような場所であたしは椅子に縛り付けられ体の自由を奪われていた。

「助けて!!誰か!!」

どうしてこんなことに……。

混乱する頭で必死にどうしてこうなってしまったのかを思い出そうとする。

そうだ。あたしは咲綾に呼び出されて病院へきて……誰かの声がした。

そして、意識を失って……

「咲綾先輩、目が覚めたみたいです」

その時、扉が開き女が入ってきた。

「助けて――」

叫ぼうとしてハッとする。エマに続いて部屋に入ってきたのは咲綾だった。

「スタンガン食らった感想はどう?」

「アンタ……こんなことしてただで済むと思ってんの!?」

「ふっ、ノエルこそあたしにそんな口きいて平気なの?動画と写真、返してほしいんじゃないの?」

咲綾は勝ち誇ったようににっこり笑って言った。

「そうそう。今朝の話の続きだけど、一億円くれれば写真も動画も全部ノエルに渡すよ」

「一億!?そんなの無理に決まってんでしょ!」

「じゃあ、無理だね」

「ふざけんな!!」

「ふざけてんのはノエルのほう。これはあたしがノエルたちからイジメられた立派な証拠だもん。簡単に渡すわけないでしょ?」

「アンタねぇ……」

ギリギリと奥歯を噛みしめて咲綾を睨み付ける。
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