君、思う。[短篇]
「…もう遠慮とかしねぇからな。」
「っ!!」
にやっと笑った奴の顔を
私は見逃さなかった。
絡んだ手はそのまま。
肩を抱かれる私はもうフラフラ。
だって、だって
なんだか私達らしくないっていうか…
「…俺、超嫉妬深いからね?」
「知ってる。」
健司を見るあの鋭い瞳。
いつもの浩介を忘れさせる雰囲気。
「ねぇ、この手はいつまで…?」
「ずっとだけど?」
きゅっと繋がれた手に
私は自然と頬が染まる。
何の躊躇もなしに
答えた浩介が私を見下ろした。
そして、言う。
「18年間も我慢してたんだから。」
「!」
やっぱり、
私は浩介にかなわない。
だって、
こんなにもドキドキさせられてる。
「このままで、良いでしょ?」
ほら。
また私の心を鷲掴みにした。
END
