🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「っ!そ、それは、そうかも、しれないけど……」

「いいじゃないの!顔面、身長、性格、金、完璧。おまけににもう溺愛され始めてるじゃない!」

「そ、そんなっ……たしかに、優しいし、カッコいいし、お金持ちかもしれないけど……そんな言い方はっ……それに、単に私の血が好みなだけかもしれないよ……?」

「そんなことない。」

「れーくんっ……」

「僕は、そのひゆの優しい性格、可愛いところ、怒ってるところ……泣いてるところ……全部、まるごと愛したい。僕は、“ひゆが欲しい」

「なっ!?」

そ、そんなっ……!あ、愛したいってっ……!!で、でもっ……なんとなく……愛は、伝わってきてますっ……。

「あのね、僕は上級吸血鬼だから、人のことを洗脳することだって、できるんだよ?だから、むやみに逆らわない方が身の為」

「……ヤンデ——」

「じゃあ、とりあえず、付き合おうね」

あ、あれ……?いま、雪奈ちゃん、なにか言おうとしていなかったかな?

「ええっ……!?」

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