これだから、先生はズルい。

顔を洗って気持ちを落ち着かせる。


鏡の中に映る自分。


わたしは…自分の容姿が嫌いだ。


何もかもが大嫌い。


鏡に映る自分から視線を逸らし、歯磨きを済ませる。






「おはよー、紬」


「おはよう、お母さん」






キッチンの隣を通る時に、声をかけてきたお母さんに微笑みかけた。


もう一度、部屋に戻って学校に行く準備を始める。

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