【短】懺悔、焦燥、相対、嫉妬、後悔 それはまるで世界の終わり
後悔……結局、何の本音も言えずに、その場で付いた嘘。


「お幸せにー」


いい子ぶった…笑顔を張りつけ物分りの良い妹分という立ち位置をキープする。

慕ってる、の意味は彼と私の温度差も意味も何もかも違う。

LOVEとLIKEの違いなんてもんじゃない。
そこには、彼女と…親しいだけの後輩という線引きがくっきりと引いてあって、私は沢山の嘘を付く。

好きを飲み込んで。
痛みを飲み込んで。
有りもしないアイという亡霊に魅せられて。


そう。

私があなたを好きになった時点で、私の世界は闇に染まり、この世の淵へと堕ちて行ったんだ。


彼女のことをこの上なく愛しているあなたを、好きになった、その瞬間に。


まるで地を這うような想いを胸に、私は涙を砂に変えて、耐え忍ぶ。

この世界の終わりに、どうか…終わりが来る日があることを祈りながら。


Fin.

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