狂ったのは?
 目の前にはハヤテさんの着ていた服があり、頭を触るのは男の大きな手だ。
 ……ハヤテさんに抱きしめられている。
 そう分かると私の顔が熱くなった。心臓もドキドキしてどうしていいか分からない。

「あ、あのハヤテさん?」
「辛かったでしょう。よく頑張りましたね」

 戸惑う私の頭をハヤテさんが優しく撫でる。優しくされることがあまり無い私にはすごく嬉しくて、目が涙で滲んで溢れていく。

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