雨上がりの空を見上げたら

「翔飛は、今のままの私でいい?」

「は?」

「子供っぽくないかなーって…」

「何でだよ」

「え、だってさ、翔飛って一年でめっちゃかっこよくなったでしょ?なのに私は全然成長してないと思うから…」

いや、陽菜、1年経って、より一層可愛くなってるけど!?

今では先輩達の間でも話題になっている程だけど、気づいているだろうか?

「そんなことないと思うし、俺はそのままの陽菜が好き」

俺の言葉に、陽菜は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに花のようにフワッと顔を綻ばせた。

「えへっ、私も、そのままの翔飛が好きっ」

彼女のその綺麗な笑顔に、胸がトクンと音を立てる。

……それは反則だろ、可愛いすぎ…
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