【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
マリアの願いが届いたのか、ミゼルはパーマシーを支えていた手を引いて、令嬢らしく足を引いて腰を落とした。
「パーマシー様、婚約はなかったことにさせてください」
「なっ、なんでそうなるんだ、ミゼル!」
「愚かな恋から冷めたのですわ。マリアヴェーラ様のおかげで」
ミゼルは、マリアに駆け寄ると部屋に入って初めての笑みを浮かべた。
「マリアヴェーラ様、ありがとうございました。わたしも、ほんとうの恋人を探そうと思います。在学中はお近づきになれなくて残念でした。お友達になっていただけますか?」
「わたくしでよければ、喜んで」
「ぼ、僕のことは、もうどうでもいいのか……」
ショックを受けるパーマシーに、レイノルドが剣呑な調子で絡んだ。
「嫉妬しなくても、俺が仲良くしてやる。さっきの投資話、詳しく聞かせてもらうからな……」
「ひぇええええ!」
「パーマシー様、婚約はなかったことにさせてください」
「なっ、なんでそうなるんだ、ミゼル!」
「愚かな恋から冷めたのですわ。マリアヴェーラ様のおかげで」
ミゼルは、マリアに駆け寄ると部屋に入って初めての笑みを浮かべた。
「マリアヴェーラ様、ありがとうございました。わたしも、ほんとうの恋人を探そうと思います。在学中はお近づきになれなくて残念でした。お友達になっていただけますか?」
「わたくしでよければ、喜んで」
「ぼ、僕のことは、もうどうでもいいのか……」
ショックを受けるパーマシーに、レイノルドが剣呑な調子で絡んだ。
「嫉妬しなくても、俺が仲良くしてやる。さっきの投資話、詳しく聞かせてもらうからな……」
「ひぇええええ!」