むすんで、ひらいて、恋をして
「ちぇ、親族に禁止されたら、しかたねえか」



そう言って芦川がスマホをしまったところを確認して、ホッとしたのも束の間。



「けどさ、春宮さんなんて絶対どっかで盗撮されてるぜ。あんだけ可愛いんだから」



できることなら、かたっぱしから削除したい。



マジで、ふざけんな。



「さっきの話だけど、マジで春宮さんって莉生の親戚?」



上谷に聞かれて。



「血、つながってないけど、まあ、うん、そうだよ」



うなづいて答える。



「……へえ、そっか」




「どうした?」




「いや、何でもないけど。……あのさ、春宮さんって、彼氏いるのかな?」




校庭を眺めながら、独り言のように上谷がつぶやく。



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