むすんで、ひらいて、恋をして
「あのさ、なんて呼べばいい?」



同居初日、私の部屋に入ってきた莉生が、居心地悪そうに目を泳がせた。



「お姉さま」



「死んでも呼ばねえわ」



「じゃ、私はなんて呼べばいい? ポチとか?」



「死んでも呼ばせねえわ」




いや、もうホントに血がつながっているんじゃないかと思うほどに、最初から意気
投合。



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