むすんで、ひらいて、恋をして
「は⁈ い、いくらなんでも、若すぎるし! そういうこと、母親が言うのってどうかと思うよ! あ、あれ、莉生、暑いの? 顔、赤いよ?」



「あ、熱くないし! いいから手、動かせよ! 皮が干からびる」



「わ、わかってるよ!」



「ほら、また頬っぺたについてるって」



「ふぎゃっ、勝手に触んないでって言ってるでしょ! 殺す気?」



「俺に触られたら死ぬとか、俺は生物兵器かよ」



「し、死ぬかもしれないじゃんっ! 心臓止まって、死ぬかもしれないじゃん!」



< 431 / 554 >

この作品をシェア

pagetop