むすんで、ひらいて、恋をして
そう思って学校に行ったけど。



うーん。



やっぱり、ふらつく。



今日も教室では莉生の話題でもちきりで、どこにいても心はなかなか休まらない……。



「ねえ、水島くんが校庭でサッカーしてるよっ」



「すごいね、水島くん! サッカー部の上谷くんに負けてないよ!」



ちらりと窓のそとに視線を向けると、お気に入りのブルーのパーカーを着た莉生が
楽しそうにサッカーしている。



ふう。



困った。



莉生への気持ちを消去するどころか、どんどん好きになってる気がする……。



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