むすんで、ひらいて、恋をして
あったかい紅茶をいれてアリスに手渡すと、アリスがぽつり。



「……莉生はさ、ものすごく私を甘やかすよね」



「ん?」



「莉生は、ちょっと優しすぎる」



そう言って、アリスは笑ってるけど。



こんなの、アリス限定に決まってるし。



アリスのことが好きだからだろ。



すると、一瞬、目を伏せたアリスが、ゆっくりと顔をあげる。



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