むすんで、ひらいて、恋をして
「水島くんが、尊すぎて……うっくっ」



「だ、だってね、水島くんが本当に存在してるなんて!」



「うちの高校に入学するなんて、都市伝説だろうって思ってたの! こ、こんなに近くで会えるなんて……ううっ」



「綺麗な瞳でこっちを見てね、ふわって、わ、笑ってくれたの~!」



「ほかの男子とはもう、全然違うの~っ! ものすごく、綺麗っていうか!」



その場にいる男子のプライドをピュアな心で踏みにじりながら、泣き続ける水島莉生のファン一同……。




蕪村さんも、ぽかんと口をあけている。



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