むすんで、ひらいて、恋をして
「ファンじゃなくても、思わず歓声あげたくなるようなオーラがあるよねっ」



「中学の頃から、水島くん、カッコよくて有名だったから! 中学のときも、他校の女の子たちが学校まで押しかけて来て、大変だったみたいだよ」



「水島くんが、この学校を受験することになって、かなり倍率あがったんでしょ?」



「あんなに完璧なひと、いないから!」



まだ興奮冷めやらずって感じで、盛り上がっている。




すごいな、水島莉生。




聞こえてくる会話に、目をぱちくりさせる。





完璧なひと、か。



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