LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「だから、次はお前の家にでも遊びに行くわ。
広子と一緒に」


そう言う成瀬に、ナツキは呆れたように、ため息を吐いた。


「あー、俺の部屋10階なんですけど、
下はコンクリートだし、そっから飛んだら今度は確実に死ねると思うし。
ぜひぜひ、遊びに来て下さいませ」


「あ、じゃあ、持ちきれない程練炭手土産に持って、ナツキの家に遊びに行くわ」


そんな二人のやり取りに、
真ん中の私はハラハラとしてしまう。


一触即発の感じ。


けど、二人は同時に吹き出して、笑っていて。


私だけが笑えなくて。


「お互い、死ななくて良かったよな?」


「そうですね」



そう笑い合う二人には、私には入り込めない独特の空気がある。



「そういえば広子、体大丈夫なの?」


そうナツキに訊かれ、頷いた。



「もう最近は、病院にすら通ってない」


油断は出来ないけど、
私は病気を克服した。


夜もしっかりと眠れているし、
食欲もある。


発作もない。


「そっか」


そう笑うナツキは、私の体の事はずっと気がかりだったのかもしれない。



そして、それが解消された今。


本当に、この人の中の私の事は完全に終わったのだと思った。

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