Ice Boy*モテ姫との恋*
「昂平、おはよ!」


「はよ。俺、何やればいいんだ?」


脅かす楽なやつがいい。


…と補足すると、まさかの返事がきた。


「昂平は発表あるから役なんてないよ?みんなも同意してる。」


へ?


なんもやらなくていいのか?


「そのかわりなんだけど…お化け屋敷のリハーサルしたいからお客さんして?」


「客?」


「クラスでお化け屋敷の構造とか知らないの昂平だけなんだ。だから…ね?」


まわりからもお願い!という視線が俺にささる。


「わかったよ。」


何もしないのも悪いと思って俺は承諾した。


お化け屋敷には…俺、うるさいぞ?


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