放課後TLクラブ

それに学校中逃げ回ってもう限界……。


「あみ、こっちだ!」


階段を降りたところで蓮が、あたしの手を引っ張った。

ドアが開いていた教室にうまく滑り込む。

そしてドアの影にしゃがんで隠れた。


すると、


「あれ?」


「どこ行ったの!」


「一階じゃない?」


追いかけてきたみんなは、気づかずに通り過ぎていった。
足音が聞こえなくなるのを待って、


「あ~、死ぬかと思った」


やっとホッとできた。

なんとか逃げ切ることができたみたい。
それにしても。


「蓮、あとでちゃんと訂正してよね」


「なにが?」


「なにがじゃないでしょ。あたしと蓮はただの幼なじみだって! さっきのは冗談だってみんなに説明してよね。じゃなきゃ、あたし亡き者にされちゃう」


「ああ、それか。わかってるよ」


蓮はなんか可笑しそうに返事をすると、すっと立ち上がった。


「じゃあ行くか」


「え? もう行くの?」


さんざん走ったからもう少し、休みたかったけど、


「置いてってもいいのか、『彼女』を」


なんていうから、


「もう、ふざけないでよ!」


疲れもふっとんでしまった。

あたしと蓮は、廊下へ出ると、次の作戦のために移動を開始した。

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