放課後TLクラブ

しばらく歩くとすぐにことりちゃんの家が見えてきた。


「おっきい~」


真っ白で大きな家。高い塀に囲まれてて大きな門の奥には綺麗なお庭まで見える。ほんとお金持ちって感じ。


だけど、


「蓮、あれ」


「わかってる」


電柱の影からクマみたいに大きな男の人が門の中の様子をうかがっている。
目が鋭くってほっぺに傷があって恐そうな人。


「もしかして誘拐犯!?」


「わからない」


「春音くんまだ来てないのに、どうしよう」


「いってきます」


「いってらっしゃいませ」


そうこうしているうちに、お手伝いさんなのかメイド服姿の女性に見送られて女の子が玄関から現れた。

小さくて髪がふわふわで、目鼻立ちはぱっちり。リコちゃんとは違う系の美少女。


「あれがことりちゃん?」


「たぶんそうだろう」


背が低いから小学校三、四年生ぐらいに見えるけど、作戦会議中に春音くんが言ってた見た目通りだし間違いないはず。

でも、だとしたらぜったい一緒に登校しなきゃ。

ことりちゃんは、隠れてるクマ男にはまったく気づいてない。
あんな大きな人なら簡単にことりちゃんを連れ去れちゃう。


「蓮!」

< 49 / 108 >

この作品をシェア

pagetop