幸せとはこの事か

アサガオ

去年の12月24日。
クリスマス前夜祭として4人でタブルデートしようと計画していた日。
その頃の私と紅幸くんは友達だった。
お互いに恋人が大好きだったし、惚気自慢をし合ってたくらい。
連絡先も交換していなかったし、直接会っても挨拶くらいで、4人でいる時だけ喋るような関係だった。
それを友達と言っていいのかわからないけど。
当日朝10時頃に駅前で集合だったけど、来たのは私と紅幸くんのみ。
私は、待ち合わせの10分前くらいに姐百音から『風邪をひいてしまっていけそうだったらと思って粘ってみたが無理だったから今日はごめん、3人で遊んできて欲しい』とのことだった。
紅幸くんは、蒼星から『パパが今日しかクリスマスのお祝い出来ないらしくて、本当にドタキャンでごめんなさいだけど、3人で楽しんできて欲しい!』と言われて、来てみたら私しかいないという。
どうしようかと話したが、お互いに家には帰りたくない雰囲気があり、とりあえず予定していた水族館に足を運んだ。
< 12 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop