幸せとはこの事か

ウツギ

おきな「ねぇ、紅幸くん」
紅幸「ん…」
ゆっくりと抱きしめが解けていく。
おきな「好き…?」
確認するように聞く。
紅幸「おきなのことすっげぇ好き。これからも好き」
おきな「ありがとう」
紅幸「俺は…?」
おきな「好き」
紅幸「本当?」
おきな「姐百音と同じくらい好きだよ」
紅幸「俺も、蒼星と同じくらい愛してる」
目を合わせ、キスをする。
おきな「でも、学校じゃキスもハグも本当はだめなんだよ、いつどこでバレるか分かんないじゃん」
紅幸「…もう壊れそうなくらいおきなのこと好き…」
おきな「…っ」
紅幸「…わかってる、これ以上踏み込んではいけないから頑張ってんだよ」
おきな「それは…私も一緒だよ」
たんたんと時間はすぎていく。
ピロンとLINEが来て、思わず見ると姐百音からだった。
気がつけば時間が結構経っていたみたいで、姐百音も大学の話が終わったのだろう。
返信を返そうと手を伸ばすとそれを妨げられて、私の上に馬乗りになって手を押さえてくる。
言葉を発する前に口を塞がれる。
おきな「ん…」
紅幸「…ん。」
また快楽に沈んでいく。
おきな「…あ…かしあくん…」
紅幸「…ごめん」
キスをやめて、手を押さえつけてる力もなくなる。
おきな「私たちの約束…」
紅幸「お互いがお互いの彼氏彼女に嫉妬しない」
おきな「バレないように連絡を変に途切れさせない」
紅幸「…ごめんね」
おきな「あとで…なんて言ったらだめだけどあとで…」
紅幸「うん」
ゆっくりとからだを起こしてくれる。
スマホを手に取り、返信する。
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