幸せとはこの事か

アンズ

朝起きたらベットの中だった。服や下着類は散乱しており、紅幸くんに抱きしめられながらもう一度眠ろうと思ったが、眠れずにゴソゴソしていたら紅幸くんも起きてしまった。
紅幸「おは…よう」
おきな「ごめん、起こしちゃったよね」
紅幸「…ん。大丈夫」
おきな「もう1回眠る?」
紅幸「…今何時?」
おきな「えっと」
スマホを見ようと腕から離れようとしたらもう一度抱きしめられる。
紅幸「…やっぱ見なくていい」
おきな「私は離れていかないよ」
紅幸「もし今起きたらこの関係に終止符を打ってしまいそうで怖い」
おきな「でも、私たちのこの関係は、ダメなんだよ。」
ギュッと抱き締め返してしまう。
紅幸「それでも一緒にいたい…」
おきな「…そんなの…ずるいよ。私も一緒にいたいよ…けど…」
紅幸「普通の恋人のように一緒にいれなくてもいい。お互いに恋人はいるし恋人が1番好きだけど…俺は…おきなといたい」
おきな「…ずっとそばにいて欲しい…離れてかないで…」
紅幸「離れない…だから、おきなも離れないで」
おきな「うん…」
私と紅幸くんと偽りの関係。
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