白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
 それを人間の年齢に換算したら、私とあまり変わらないんだったけ?

 そういえば、白亜も黒霧も「結婚しろ」みたいに直球で私に迫ってくるよね。

 猫ってそういう生き物なんだろうか?

 と、猫の恋愛事情についてちょっと考えた私だったけれど。
 
 そんな細かいことはさておき、私はとても感動していた。


「佐助! なんて優しいの……!」


 好きになった女の子が挫折しそうだから、励ましたいだなんて。

 それでご飯を食べる量も減っちゃうほど、悩んじゃうだなんて。

 これは絶対に、なんとかしてあげたいよ!


「華ちゃんに、佐助の励ましの言葉を届けられないかな?」


 私は白亜に向かって尋ねる。

 現在、佐助は人間語を喋っているけれど、そんな猫が現れたら励まされるよりも驚いてしまうよね。

 佐助が言っていたことを伝えるのがいいのかな?とも思ったけれど「あなたがよくかわいがっている猫がこんなことを言ってました」なんて言ったところで、信じてはくれないだろうし。

 ってか、そもそも白亜や黒霧が猫神候補で、不思議な力が使えることはあまり世間に知られたくないし……。

 うーん、どうすればいいんだろう。


< 65 / 130 >

この作品をシェア

pagetop