白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
 白亜は昨日と同じように、佐助に手をかざして呪文のようなものを唱えた。

 するとボンっと小さな爆発音が鳴って佐助が白煙に包まれて、猫から人間の姿へと変身した。


「神社の外に行ったんだとしたら、たぶん華に会いに行ったんだと思う」


 姿を変えるなり、佐助は深刻そうな顔をして言う。


「華ちゃんのところへ?」

「うん、華の散歩コースくらいにしかあいつは行かないから……。でもこんなに長く帰ってこないのは、ちょっとおかしい」


 尋ねた私にそう答えると、佐助は心配そうな面持ちになって俯いた。

 喜助はまだ精神的に幼いって佐助は言っていたけど……。

 幼いながらも、華ちゃんを励ましたいっていう気持ちがあって、彼女のところに行ったのかな?

 白亜は「ふむ」と小さく言うと、私たちにこう提案した。


「そっか。それならとにかく、昨日と同じ場所に行ってみよっか」

「あー、確か川の近くだったけか。……今日は俺も行くぜ」


 いつも通りぶっきらぼうな口調ながらも、黒霧の言葉に嬉しさを覚える。

 昨日は私と喧嘩してたから来てくれなかったみたいだけど……。

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