地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
喫茶店では向かい合って座っていたはずの日高くんがカフェでは隣に座っている。
向かい側なら、顔は見えやすいけれどテーブル一つ分の距離が置ける。
でも隣ではそうもいかない。
くっつかれてはいないけれど、確実に距離が近い。
どう対応すればいいのか結論も出ていないのに、こんなに近い距離とか何だか困る。
「ん? 倉木、ここの公式間違ってるぞ?」
しかも日高くんはあたしが思っていたより勉強が出来る様で、さっきからちょくちょく間違いを訂正された。
そしてその度に距離が縮まって、以前より血色が良くなった唇が視界に入る。
意識しない様にと目線をノートに集中させるけれど、なかなか難しい。
そうして何回目かの訂正をされた後、彼のノートの端を見せられた。
そこには『俺の事意識してんの?』と書かれている。
「っ!」
向かい側なら、顔は見えやすいけれどテーブル一つ分の距離が置ける。
でも隣ではそうもいかない。
くっつかれてはいないけれど、確実に距離が近い。
どう対応すればいいのか結論も出ていないのに、こんなに近い距離とか何だか困る。
「ん? 倉木、ここの公式間違ってるぞ?」
しかも日高くんはあたしが思っていたより勉強が出来る様で、さっきからちょくちょく間違いを訂正された。
そしてその度に距離が縮まって、以前より血色が良くなった唇が視界に入る。
意識しない様にと目線をノートに集中させるけれど、なかなか難しい。
そうして何回目かの訂正をされた後、彼のノートの端を見せられた。
そこには『俺の事意識してんの?』と書かれている。
「っ!」