地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
そう思って何を話そうか迷っていると、田中さんが話題を提供してくれた。
「倉木さんの私服初めて見るけど、いい感じだね。センスいいんじゃない?」
「そ、そうかな? ありがとう」
「そうだよ、何だか春らしい色合いで可愛い。それに色付きのリップしてる?」
一番春が似合う宮野さんに言われてつい『あなたの方が可愛いです!』と叫びたくなる。
それでも何とか喉元で止めると、明川さんが反応した。
「え? 倉木さん色付きリップしてるの? オシャレとかしなさそうだと思ったのに」
裏表のない言葉に、田中さんが「沙良はまたそんな風に言って……」と仕方なさそうに呟く。
「だからいつも言ってたでしょ? 倉木さんは髪がキレイだって。これはちゃんと身だしなみを気にして手入れしている人の髪だって」
田中さんは髪オタクなんだろうか。
今の語り方、あたしがメイクのことを話すときに少し似ていた。
「倉木さんの私服初めて見るけど、いい感じだね。センスいいんじゃない?」
「そ、そうかな? ありがとう」
「そうだよ、何だか春らしい色合いで可愛い。それに色付きのリップしてる?」
一番春が似合う宮野さんに言われてつい『あなたの方が可愛いです!』と叫びたくなる。
それでも何とか喉元で止めると、明川さんが反応した。
「え? 倉木さん色付きリップしてるの? オシャレとかしなさそうだと思ったのに」
裏表のない言葉に、田中さんが「沙良はまたそんな風に言って……」と仕方なさそうに呟く。
「だからいつも言ってたでしょ? 倉木さんは髪がキレイだって。これはちゃんと身だしなみを気にして手入れしている人の髪だって」
田中さんは髪オタクなんだろうか。
今の語り方、あたしがメイクのことを話すときに少し似ていた。