地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
 なんだか突然の話だったのでどうすればいいのか分からない。

 返事を迷っていると、出来る限り早めに決めて音楽の先生に伝えて欲しいと言われた。

 音楽の先生が顧問になるからと。


 そうして二人で職員室を出ると、いつの間にか息を詰めていたみたいで二人そろって「はぁー」と深い息を吐いた。


「……どうする?」

 最初にそう聞いて来たのは美智留ちゃん。
 
「どうしよっか」

 あたしはすぐに答えを出していいものかと思って曖昧に答える。


「話聞いて、どう思った?」

 次に美智留ちゃんは質問を変えてきたので、それには素直に答える。

「……純粋に嬉しかったよ。なんか、認めて貰えたって感じで」

「そうだよね!」

 あたしの答えに美智留ちゃんは食いついた。

 その様子から彼女も嬉しかったってことは容易に想像がつく。
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