碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


「ナイスピッチ、斗蒼。」

「おう、保田もお疲れ。」



肩を叩き合ってベンチへと下がる。


すぐに肩を冷やし始めると、
本当の意味でやっと球場が見渡せた。



「‥すげーな。」


普段練習しているグラウンドより、
ずっと整備されていて観客席も多い。


今回はチームで応援を呼びかけたからか、
かなり大勢の生徒や先生、保護者やOB・OGが
学校から遠いにも関わらず集まってくれていた。



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