碧天の下で、純白の球、夏に泣く。



「日向先輩、俺、頑張ります‥!
精一杯頑張ります‥!」


グッと唇を噛んで、必死な顔で言う錦城。




「‥どうした?」

「俺、負けません。必ず抑えます‥!!」


‥プレッシャー、を感じているのだろう。


その気持ちはよくわかる。
去年の俺も同じだったから。


それに、さっき俺が弱っているときに、
錦城もあの場にいた。




‥保田が稼いだ、2点のリードを何がなんでも、
守り切らなければいけないと
思っているのだろう。


< 124 / 164 >

この作品をシェア

pagetop