碧天の下で、純白の球、夏に泣く。

side 斗蒼




「‥保田。」

「‥斗蒼、間に合ってよかった。」





彼女は、あのあと医師や看護師の手によって、
違うところへと移された。







「‥保田、ありがとう。本当にありがとう。」

「‥いいんだ、斗蒼。
俺たち‥バッテリーなんだから。」

「‥あぁ。」





保田がいなければ、
どうなっていたかわからない。


もしかしたら、間に合わなかったかもしれない。



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