ずっと甘溺愛婚 ~それでも性悪お嬢様は俺様御曹司に溺愛される~
それはゆっくりと私の鎖骨をなぞった後、胸のラインに沿って移動して行く。くすぐったさに身を捩ろうとすると、聖壱さんに片手で阻止されてしまう。
優しく肌を刺激する柔らかな何かが、胸の間から今度は臍へと向かい始める。だけどそのゾワゾワ、ゾクゾクとした感触に耐えきれなくて……
「もっ…嫌だって、言ってる……でしょ…?」
目隠しされてるから睨んでも意味ないし、こんな震えた声じゃ聖壱さんを喜ばせてしまうだけだって分かってるのに。
「痛いことはしないと言ったが、嫌な事をしないとは言ってない。それに……香津美が本当に嫌がってるとは思えないしな。」
つまり、聖壱さんはこう言っているのだ。私が言葉で嫌がっていても、この身体はそうではない、と。どうやら彼のお仕置きとやらは、プライドの高い私をこうして悔しがらせることみたい。
「そんなこと……あっ、やんっ!」
聖壱さんに言い返そうとすれば敏感な肌の上を擽られ、それは少しずつ私の中ので快感に変わっていく。
彼の思う通りになっや駄目だと思うのに、身体を刺激される度に理性が働かなくなっていく。
それから何度も何度も焦らされて……私は彼の言う通り、一晩中たっぷりと甘くていやらしいお仕置きをされてしまったのだった。