【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

そんな彼女の阿久津フーズファクトリーの商品を使った動画制作。 その撮影に何故かお呼ばれ。
休日は潰れてしまった。  俺が居る必要あるかないかよく分からないのだが、マネージャーさん曰く弓香さんのご機嫌や仕事のモチベーションは相馬さんがいるのといないのじゃあ大分違う…らしい。

マネージャーはカメラの電源を切って、弓香さんがふぅっと小さく息を吐いた。

「相馬さん、どうだった?」

「おっけーす!つーかバッチリです!良い動画になりそうですね~」

「そう?相馬さんにそう言ってもらえると安心出来るわ。  ライトの位置がどうかな~って思ったんだけど
レミちゃん、後で動画のチェックお願いね。」

はい!と威勢の良い女性マネージャーの声が響く。 彼女は先ほどのデーターを元にパソコンに向かい始めてしまった。

…やはり何故休日に俺が呼ばれたのかは分からない。

まあ、取引先の彼女の我儘をきかないわけにもいかずに動画撮影前、打ち合わせと称したお茶会に付き合わされる羽目になった。

土曜日の昼下がり、何をやっているというのだろうか……。

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