【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

桜栄 レナは菓子メーカーチェリーチョコレートカンパニーに勤める俺より一つ年上の女性で、ほっくんとは幼馴染だそうだ。

レナ自体がチェリーチョコレートカンパニーの社長令嬢であり、ほっくんとは幼い頃からの家族ぐるみの付き合いだ。

百姓の息子に産まれた俺にとってほっくんもレナも桁違いのお金持ちで育ちなんかも全然違う。 レナと出会ったのはほっくんと飲みに行った時だった。


第一印象は気の強そうな高級な血統書付きの猫だ。 いかにも金持ちに飼われていそうな。

アーモンド型の印象的な瞳は少しだけつりあがっている。 背も女性にしては高い方で、痩せ型。
ショートカットの少し栗色の髪の毛で、可愛いというよりは綺麗系の女性だった。


始めは愛想よくしていたが、徐々に俺を見る目が厳しくなっていった。 嘘をつけない性格なのだと思う。

俺は初めから可愛いと思った。 ほっくんがすごく好きなのも伝わったし、俺の軽口にいちいち反応して顔を真っ赤にして怒る。 そんな所もすごく可愛いと思う。

出会ってから半年が過ぎた。 いつまで経っても心は開きやしない。寧ろ敬遠されるばかり。


それでも可愛くて仕方がないのだ。 ほっくんの言葉にいちいち動揺したり、俺の意地悪な言葉に怒って

ああ、俺はこういう女が好きなのだなと気が付いたのはレナに出会ってからだ。 気が強いとばかり思っていたのに、レナはいつだってほっくんの一挙一動に怯えているやはり猫みたいな女だ。

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