【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
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「猿渡会長って苦手なんだよね」
「そぉ?俺は結構好きだけど、だって分かりやすいし。あの人ウケる。」
冷やし中華をすすりながらほっくんは少し困った様に眉毛を下げた。
「それは海が猿渡会長に気に入られてるからじゃん。 俺なんていつも会うと説教から始まるから苦手なんだ。
いずれお父さんの会社を継ぐのだろう、もっとしっかりしなきゃ駄目だよって駄目だしだもん」
「ほっくんはもっと自分に自信を持った方がいいよ。 仕事だってちゃんとしているんだから」
「まあー…でも俺って頼りないから仕方がないかもしれないけど…」
ほっくんは優しすぎて不器用な性格だと思う。それ故に損する事も多いし、周りから見れば頼りなく見えたりもする。
こういうタイプは決まって要領が悪い。 もっと気楽に物事を考えられたら生きやすくなるのに。
でもそれは俺が周りから見れば器用なタイプで、物事を深く考えずに適当に生きているから言える事なのだとも思う。