【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「何を、君の方こそ純白のタキシードがとても似合う。
海くんほどの男前ならば、何を着ても似合うな。 先ほど阿久津フーズファクトリーの社長室の皆さんに挨拶をしてきた。
さすが私の息子になる男だ。どこにいっても君を褒めたたえる人ばかりで私はとても鼻が高かった。」
「そんなー俺なんてー。
それにしてもお父様の人脈は素晴らしいですね。 今日のこの式場の西城グループの社長ともご友人だとか…!
こんなVIP待遇初めてなので緊張してしまいます。」
「あっはっはっはっ!西城くんとは学生時代からの旧友なのでね。
そうだそうだ。料理研究家の塩崎先生も披露宴に来てくれるそうだね。
私は実は彼女の隠れファンで、何でも海くんと仕事を共にした事があると。」
「いやいや僕なんて~お父様に比べたら」
「何を言っておる、本当に君には敵わない。」
一体何なのかしら……。 ぽつんと私は取り残されて、海と父は楽し気に話をしている。
最近では父の趣味であるゴルフに付き合わされているが、海は嫌な顔一つせずにゴルフは楽しいという。
そして犬の様に人懐っこく素直な海を、父はいつの間にかお気に入りになってしまった。