【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「私の方こそ、海と結婚出来て幸せだわ。 ありがとう。
でも最近は休日お父さんとゴルフばかり行って少し寂しいけどね
結婚したら私とももっと一緒に居てね?」

「もぉー…レナちゃんは本当に可愛いんだからあー。 あんまり俺をキュンキュンさせる言葉ばっかり言ったら俺どうなっちゃうか分からないよ?」

海がぎゅっと私を抱きしめたのと同時に、チャペルの扉が開かれる。

幸せそうな人々の笑い声と共に、六月の雨上がりの眩しい日差しをめいっぱい受けると、もっともっと幸せで心が満たされていく。

素直じゃなくって可愛げのない私をいつだって可愛いと言ってくれて
あなたは私を世界一幸せな花嫁にしてくれた。
陰りのない幸せをめいっぱいに抱きしめて、海の腕を掴み一歩前へとゆっくりと歩み出した。

今日は私達の新しい始まりの日だ。

< 288 / 295 >

この作品をシェア

pagetop